B-9 マイストーリー構築の事例1
マイストーリーの完成形
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名著の教えから導く就活の本質
※本内容は、ビジョンフレームワークを活用するプロセスを事例をもとに説明するものであるため、短縮はできません。したがってFull版と同じ内容の提示となります。
B-8「ビジョンフレームワークの事例1」において、ビジョンフレームワークを設定しました。ビジョンまで見いだせたので、ビジョンからスタートするマイストーリーの構築に入ります。
ここでも、どんな質・細かさまでいけばよいのか、具体的なゴールのイメージがないと不安になるかと思いますので、B-8の続きとして、マイストーリーの実例をそのプロセスを含めて提示します。
まずはおさらいです。
マイストーリーの構築を行う際には、ビジョンからそれを達成するために必要なものに分解して導き出していきます。マイストーリーは下図です。
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また、B-9で導き出したビジョンストーリーは下図です。
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では早速内容に入っていきます。
まずは、ビジョンを分解し、一段階具体化させて、「ビジョンを達成するために成し遂げるべき使命」を導き出しました。ビジョン=ありたい自分に対して、どんな使命を成し遂げたらその自分になれるかを、ビジョンそしてその後ろにあるビジョンフレームワークから取り出します。
結果、下図のように五つ抽出されました。それを、「なすべき使命」の表現に適合するように、集約・調整します。
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つぎに、バリューを導き出しました。「ミッションを成し遂げるために必要な出すべき価値」であるため、どんな価値を世の中に提供すればミッションが達成されるかを考えます。
結果、下図のように四つ抽出されました。それを提供する価値に適した表現に調整します。
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簡単に書いていますが、もちろん分解→集約・調整を何度も繰り返し、自分で心から納得するまで思考を続ける必要があります。
バリューの次は、バリューを達成するのに必要な要素バリューファクターです。
具体的には、能力・環境・ポジションの3つに分類されます。それぞれの観点で、各バリューに対してどんな要素を自分が得ていればそのバリュー提供できるか、で分析します。
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そして、バリューファクターを踏まえて、それを手にするのに必要な成長条件を導き出します。今回の場合は、「事業経営・構築の経験」となりました。
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これをさらに、「経験・知識」「ポジション」「環境」の3つの観点で、どんな成長条件かを具体化します。これが、ファーストキャリアの判断基準となります。
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これでマイストーリーが構築できました。完成図イメージを作るとすると下図のようになります。
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一度この枠組みが構築できれば、心から納得できるまで繰り返す必要があります。これをよいものにするには、繰り返し分解して抜け漏れがないか、表現する言葉は適切か、について心から納得できるまで思考・分析を行うしかありません。
今回はマイストーリーのゴールイメージを提示するために、実例を用いて説明しました。このレベルまで突き詰めることができ、かつ自分自身としてこれ以上ないというところまで納得できれば、マイストーリーはこれで完成となります。 マイストーリー構築後は、B-7にあるように、マイストーリーの下部に自分の経験を置き、こういう自分になるために●●の経験をしてきたと位置付けることが必要です。その上で、企業研究後に志望先に対してスコーピングを行い、調整したストーリーから抜き出してES・面接に回答していく、という運びとなります。
マイストーリーがきちんと構築されれば、「本当の自分」に出会うことができます。
そして、明確な志望先の判断基準が持てるので、的を絞った企業研究によって「本当の志望先」に出会うことができます。
さらに、自分と志望先のコアが結びついているので、あらゆる選考プロセスにおいて、深みがあり、唯一無二の説得力と印象を与えることができ、内定獲得の可能性が飛躍的に高まります。
ビジョンストーリーの活用によるビジョンを見出すこと、ビジョンからマイストーリーを構築することにすいて、具体的に事例を利用して説明しました。ここからは実際にあなたが実行する番です。実行に当たってスムーズに行えるよう、ビジョンフレームワークとマイストーリーのフレームワークをpptxファイルにて用意しました。ぜひご活用ください。 ファイルをダウンロード