B-3 自己分析の効果 Light
内定獲得とミスマッチ防止
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学生の悩み
本質的な自己分析=マイストーリー構築ということは理解いただけたと思います。
これは実際の就職活動でどのように役に立つのでしょうか。
名著で就活の提案(名著の教え)
本質的な自己分析には、短期的効果と中長期的効果があると言えます。<短期的効果>
①志望動機への効果
本質的な自己分析と、企業研究がしっかり行われていれば、自分の最も深い部分と企業の深い部分とがマッチ
し、あなたの志望動機には、他の就活生にはない圧倒的な深みが出てきます。
それこそが、企業が採用活動で重視する項目のうち最も重要な「心」の部分です。
なんとなく表面的に志望しているのではなく、あなたが人生をしっかり考え、ある意味生涯をかけて応募しているとなれば、入社してから間違いなく頑張り抜いてくれると、企業は確信できます。
②各経験の説明への効果
ESや面接などで学生時代に頑張ったこと、いわゆるガクチカを聞かれた際、「自分には自慢できるような経験なんてない…」と引け目を感じてしまう学生が多いです。
しかし、本質的な自己分析=マイストーリー構築ができていれば、普通の大学生の普通の経験でも、十分に企業へあなたを売り込むことができます。
というのも、企業が「すごい」と思う経験をしている学生とは、「新卒で即座に利益貢献できる学生」という、ほとんどいない人材だからです。例外はよほどのビジネス経験や、専門的な研究職等に限られます。
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ですから、あなたが入社後にきちんと成長してくれると思わせる素養と心を、深い自己分析に基づいて企業に伝えるだけで、他のほとんどの就活生に比べて圧倒的に優位に立てるのです。
ここであなたが意識すべきなのは、すごい経験がどうかではなく、自分の普通の経験から、「どれだけ学べているのか」と「それをどれだけ整理して言語化し自分のものにできているのか」です。
マイストーリーの構築をしっかり行っていれば、自分自身についての理解が深いため、まさに「自分の経験からどれだけ学べているのか」と「自分の経験をどれだけ整理して言語化できているのか」の部分で、質問に対して自信を持って答える事ができます。
この結果として、企業から求める心と素養を持った人材だと判断されやすくなります。<中長期的効果>
本質的な自己分析により自分がどう生きたいか・それに適合したファーストキャリアが何かを知ることができるため、志望業界や志望企業とのミスマッチを防ぐ
事ができます。これはA-7及びA-8で述べた本質的な就職活動の効果と同義です。
逆に、本質的な自己分析なしで就活を進めてしまうと、自分の目についた企業に応募し、受かった中から進路を決めるという場当たり的な進路選択なってしまうことから、入社後に「こんな仕事をやりたいんじゃなかった」というミスマッチになってしまうケースが非常に多いです。
切このように、自己分析から導き出されたマイストーリーは、志望動機と各経験に深み・重み・熱さを付加し、他者にはない圧倒的な存在感を示すことができ、内定獲得の確率が飛躍的にあがります。
さらに、ミスマッチが構造的に起こり得なくなるメリットもあります。これは、キャリアの第一歩を踏み出し、輝く人生を歩むために、必要不可欠なステップであると言えます。
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基盤とした名著
アドラーの思想は、過去の原因ではなく未来の目的を重視し、人間は自分自身の力で人生を意味づけ変えていくことができるという、ポジティブな人間観に貫かれています。
自分が人生の意味付けを決めて変えていくことができるからこそ、自分の持つ経験の意味付けをしっかり考える必要があることを示唆してくれます。