A-7 本質的な就職活動の効果 前編 Light
仕事とあなた自身のミスマッチの怖さ
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学生の悩み
では本質的な就職活動を行うとどんな効果があるのでしょうか。
前編では効果を洗い出し、後編では効果を深く考察します。
名著で就活の提案(名著の教え)
1.膨大な時間を使う方向性を適切にする効果
下の図の通り、あなたは今後82560時間
を仕事に費やすことになります。
あなたが、この膨大な時間を割いてもいいと思える業種・職種を探すことが就職活動だといういうことです。
この就職活動で、あなたの82560時間を使う方向性が決まってしまうかもしれません。
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さらに言うと、社会人と学生では日常生活においても心の持ち方に違いがあります。
・学生の休日→どこかへ遊びに行くとなったら、それは遊び自体が目的。
・社会人の休日→その遊びも仕事に対するストレス発散の手段となる。
社会人は日常生活においても仕事のことを考えていることが多く、仕事以外の時間を仕事をもう一度頑張るためのリフレッシュ(再生産)のための時間に充てている人が多いのです。そうすると、仕事に関わる時間は、さらに膨大になっていきます。
本質的な就職活動を行うことで、この膨大な時間を適切な方向に使うことが可能となります。
2.仕事の位置づけとの合致させる効果
働くということ=価値提供の対価として金銭を獲得するということだと学んだと思います。ここで重要になるのは、それが単なる金銭獲得手段としてのみ機能するのではなく、個人が価値提供を通して精神的欲求までを充足させるという側面が、働く人を強く支えているということです。
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上記の通り、膨大な時間を捧げることになる仕事において、精神的充足を享受できなければ、苦しい人生になりかねません。
それは、仕事とあなた自身のミスマッチ
ともいえるでしょう。
逆に言えば、自分のやりがいなど他の対価と合致する職業なら最高にワクワクできる日々が送ることができると思います。
したがって、本質的な就職活動を行い、本当の自分、本当の志望先を見出していれば、膨大な時間を使う方向性が適切なものとなります。
また、自分が思い描く人生における仕事の位置づけとの乖離もありません。
ミスマッチが発生する可能性を極限まで軽減することが可能です。 -
基盤とした名著
本書では、「幸福」と「成功」とを比較して、量的に計量できるのが「成功」であるのに対して、決して量には還元できない、質的なものとして「幸福」をとらえます。「幸福の問題は主知主義にとって最大の支柱である」「幸福を武器として闘うもののみが斃れてもなお幸福である」と述べています。
ここから、定量化できる部分ばかり見るのではなく、定量化できない質的な部分=本質的部分にこそを目を向けて就活を行うことで、幸福につながっていくということを示唆してくれます。