F-1 グループディスカッションとは何か Light
良い問いを立て、知恵を結集する議論
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就活生の悩み
就活生の中には、グループディスカッション(以下GD)に苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか。
しかし、GDは大切なことを教えてくれます。
GDとは、何かを考えていきましょう。
名著で就活の提案(名著の教え)
Life Doctorは、GDとは、「問を立てる力と知恵を結集する力という本質的な課題解決能力を用いて、課題を解決すべくグループで論じるもの」
であると考えています。その際に必要な能力は課題解決力です。
GDの目的は、課題を解決することです。課題解決力は、どの課題や論点にでも共通する「本質的な課題解決の力」と、その課題や論点で有用な「特定領域の課題解決の力」の二つに分かれます。後者は知識やノウハウ、と言い換えられます。
では、前者の本質的な課題解決の力とは何でしょうか。1. 人員の力を引き出し、知恵を結集する力
課題解決である以上、最終的には最適な解決策を提供することが目的です。最適な解決策を提供するには、最適な解決策を考案する必要があります。そして最適な解決策を考案するには、みんなの知恵を結集してまとめ上げる必要があります。三人寄れば文殊の知恵という言葉の通り、一人よりもグループの方が良い結果を出す可能性が高いからです。2. 良い問いを立てる力
課題を解決するには、そもそも課題が良い課題である必要があります。課題だと認識していたものが間違っていれば、その後の解決の方策がいくら優れていたとしても、意味を成しません。良い課題解決のためには、良い課題を設定することこそが、何より重要だといえます。
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したがって、本質的な課題を解決する力とは、「最適な問を立て、知恵を結集してそれを最適に解決する方策を導き出すこと」であるとなります。より狭義では「問いを立て知恵を結集する力」といえます。
<補足>
GDで相手を否定してはいけないとよく聞くと思いますが、これでなぜ否定してはいけないかが深く理解できたと思います。
なぜなら、相手を否定する事は、本質的な課題解決力の一つである「知恵を結集する」とは真逆のことをしているからです。一部でも活用すべきところ、その一部を見ることもなく、否定してしまっては、知恵を結集するとは真逆となってしまいます。だから否定をするなと言われるわけです。
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基盤とした名著
戦争についての記述はこの著作の最も注目すべき箇所であり、定義・本質・性質・現象など戦争に関する幅広い事項が議論されています。「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」という記述はこの著作の戦争観を端的に表したものの一つです。
クラウゼヴィッツにとって戦争とは政治的行為の連続体であり、この政治との関係によって戦争はその大きさや激しさが左右されます。
この教えと同様に、グループディスカッションの定義・本質・性質・現象をつかみ、ESは就活の各ステップとの連続体であることを理解することを示唆してくれます。