C-4 業界研究(業界の取捨選択) Light
ビジネスモデルと自分の評価基準の照らし合わせ
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就活生の悩み
業界の取捨選択を行い、残った業界の中から自分の企業の評価基準と合致する業界を選ぶには、どうすれば良いのでしょうか。
名著で就活の提案(名著の教え)
業界を選ぶにあたっては、概要のみが載っている企業のHPとともに、IR資料
も読むことをお勧めします。
IRとはInvestor Relationsの略で、直訳すると企業と企業の株主との関係構築を指します。
IR資料は、これら株主に企業をアピールするために作られる重要なものであり、当然ながら通常の採用活動以上の詳細かつ重要な情報が載っています。
では具体的に、IR資料は一体どのような構成で作られているのでしょうか。IR資料の主なものとして、中期経営計画、アニュアルレポート、決算短信(決算説明会資料)
があります。
それらの重要度を、最上位から表すと、IR資料の上位に企業理念があり、企業理念に基づきIR資料の最上位である中期経営計画が作られ、中期経営計画を実行した結果としてその年のアニュアルレポートと決算短信及び決算説明会資料があります。
企業理念
は、永遠に変わることのない企業の目指す方向性ですので、IR情報の上位に位置するためその枠には入りませんが、最初に確認すべき重要な事項です。
IR資料の活用方法としては、ビジネスモデルを理解すること
です。
この段階では、広く浅く机上分析を行い、業界を選ぶのではなく捨てると判断できる業界を洗い出すことが重要なので、おおよそのビジネスモデルを理解し、それを自分の企業の評価基準と照らし合わせ、取捨の判断をします。
ビジネスモデルは、「だれに、何を提供するのか」をつかむことでわかります。下図のようなイメージでつかむとよいと思います。
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各業界のビジネスモデルの概要を理解でき、自分の企業の評価基準と照らし合わせることができ、取捨選択の判断ができるようになれば、最後に下図のように業界をプロットしてみる
ことをお勧めします。
縦軸が環境、横軸が立ち位置の骨子を表しています。
※マウスオーバーで拡大
そうすると、自分の企業の評価基準にあう業界と合わない業界がどこにプロットされるのかが分かります。
このマッピングで、最も志望候補先が多い象限が、あなたにとって最優先の業界群という判断ができますので、捨てた後に残った業界の優先順位群もおおよそこれで付けられます。
*そしてこの業界研究の支援として、名著で企業研究(ドラッカー式企業研究)では、主要業界の主要企業についての企業研究を行っています。
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基盤とした名著
動物の行動をその自然環境で比較する「比較行動学」を創始した名著。種族の異なるもの同士の比較においての比較方法の教えを基盤としました。比較項目の精緻化・粒度の調整等でその教えを活用。