A-6 本質的な就職活動とは Light
「就職活動の軸」という罠
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学生の悩み
就職活動をするにあたって、就職活動の軸という言葉はよく聞く言葉だと思います。就職活動の軸の定義をしないまま、志望先の面接を乗り切るために無理やり設定していて、以下のような就活の軸という名の罠にかかっていませんか?
・就職活動の軸も志望先に向けてなんとなく作ったに過ぎない
・表面的で薄い就職活動の軸のため、結局就職活動が進む中で、軸がブレる
・結果、自分でも軸が良く分からなくななり、志望業界もコロコロ変わる
どうすればこの罠にかからないようになるか考えてみましょう。
名著で就活の提案(名著の教え)
就職活動の軸とは、自分の人生がどうありたいかを思い描き、それを実現するために、ファーストキャリアとしてどこに就職するべきか、を判断するための判断基準です。
「ファーストキャリアが自分にとってどういう位置づけなのか」を考えれば、どこが最適なのかの判断できると思います。そして、どんな人生を送りたいかを考えることで、ファーストキャリアの位置づけを判断できます。
つまり、就職活動の軸の本当の意味は、「自分の人生の軸」
を意味することだとではないでしょうか。
では就職活動の軸=人生の軸とは何なのでしょうか。
それは、将来どうなりたいのか、どんな人生を歩みたいのか、という自分のビジョンからスタートし、そのためになすべき使命、使命を具現化するために出すべき価値、価値を出すために修得すべき能力・要素で構成されるものです。そして、この修得すべき能力・要素こそが、ファーストキャリアを選択するときの判断基準となります。
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言い換えれば、将来目標とそこに至る大まかなプランです。就活という人生の岐路において、自分の人生を考えることなしには、きちんとした就職活動ができているとは言えません。就職活動の軸=人生の軸を設定することこそが本質的な就職活動です。
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基盤とした名著
著者の神谷美恵子が、岡山県のハンセン病療養施設「長島愛生園」で、ハンセン病患者たちに寄り添いながら神谷が見つけたのは、「苦しみや悲しみの底にあってなお朽ちない希望や尊厳」。ハンセン病患者たちの姿に照らし出されるように、神谷は、「生きがい」の深い意味をつかみとっていった。
この書は、日常を平凡に生きている私たちが「生きがいをいかにおろそかにしているか」「生きがいを奪い去られるような状況に直面したときいかにもろいものか」を問いかけます。生きがいがもつ力を理解し、生きがいを見出す本質的な就活を行うことが重要だと示唆を与えてくれます。