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みずほ銀行(みずほFG)

メガバンクの一角みずほ銀行(みずほFG)について研究を行います。

  • 会社概要

    会社概要
    設立:1919年
    設立:2013年
    資本金約:14,040億円
    拠点数:国内464 海外87
    従業員数:単体約29,991名


    事業内容(事業部門)
    リテール・事業法人部門、大企業・金融・公共法人部門、グローバルコーポレート部門、グローバルマーケッツ部門、アセットマネジメント部門、グローバルプロダクツユニット、リサーチ&コンサルティングユニット、管理グループ(企画・財務主計・人事・ITシステム・事務・コンプライアンス統括・内部監査)の5部門、2ユニットと各管理グループ。




    歴史

    源流は、第一国立銀行にまで遡ります。合併の流れは下図の通り。
    コンテンツ図示

    ※マウスオーバーで拡大

    その後、バブル期に第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行が合併します。
    コンテンツ図示

    ※マウスオーバーで拡大

    その後グループ内外再編を経て、現在のみずほフィナンシャルグループとなりました。

    メインの合併元である第一勧銀・富士銀・興銀のすべてが東京基盤であったことから、みずほ銀行も東京地域に特に強みを持っています。例えば、富士銀が東京都のメインバンクだったことから、現在もみずほ銀行がメインバンクとして、強固な関係を継続していることなどが好例でしょう。また、興銀が大企業専門の銀行であったことから、現在も国内上場企業の7割超と取引があるなど、大企業取引では3メガバンク中トップです。




    財務分析

    各メガバンクとも、親会社であるグループ会社を上場させ、銀行そのものは100%子会社化し、単体での決算公表は行っていないため、グループの財務情報による比較です。
    損益状況(収益性)

    基礎情報

    <グループ>
    2018年度は構造改革に伴う一時的な減損処理等で利益が非常に低い特殊な決算です。通常決算であった2016-2017年度をみると、安定的な粗利益と利益を上げています。経費率がメガバンクの中で最も高いこと、連結業務純益と比較して純利益が同等乃至は上回っており、純利益率が高い点に特徴があります。
    コンテンツ図示

    ※単位:億円
    ※マウスオーバーで拡大


    <単体>
    銀行を見てみると、グループのほとんどを占めていることがわかります。
    コンテンツ図示

    ※単位:億円
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    財務状況(健全性)

    自己資本比率


    <グループ>
    総自己資本比率、Tier1比率ともに安定して推移しており、堅調な財務体質と言えます。
    コンテンツ図示

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    預貸額


    <単体>
    預金・貸出額ともに安定的に推移しており、堅調な預貸状況と言えます。
    コンテンツ図示

    ※億円
    ※マウスオーバーで拡大


    地域別貸出額


    <グループ>
    やや米州とアジアに強く、欧州は相対的に弱いポートフォリオです。金額、割合ともに三井住友フィナンシャルグループに非常に類似しています。
    コンテンツ図示

    ※億円
    ※マウスオーバーで拡大

    コンテンツ図示

    ※3年平均
    ※マウスオーバーで拡大




    事業構造(安定性)

    セグメント業務純益


    <グループ>
    圧倒的に大企業・金融・公共法人部門とグローバルコーポレート部門で収益を占めています。
    コンテンツ図示

    ※百万円
    ※マウスオーバーで拡大

    コンテンツ図示

    ※2018年度
    ※マウスオーバーで拡大


    会社別利益


    <グループ>
    公開情報はありません。


    総じて、銀行が非常に強く、銀行自体は国内外ともにコーポ―レートが非常に強い状況です。グローバルマーケッツ部門は、収益の振れ幅が大きいものの、上振れした場合は、グローバル部門が国内部門を上回ります。その意味で、コーポレート機能とファイナンス機能(市場)に強いフィナンシャルグループ、特にグローバル部門に強いといえそうです。したがって、財務状況から、みずほ銀行は、グローバル投資銀行の方向に歩を進めているように見受けられます。




    企業ストーリー

    みずほフィナンシャルグループは、基本理念があり、ビジョンとバリューが示されています。基本理念がミッションに相当する内容であり、かつビジョンより上位に位置付けているため、ミッションと読みかえ、最上位の概念に位置付けます。

    ミッション

    コンテンツ図示

    ※マウスオーバーで拡大

    時代の先や未来といった先進性、最高水準の金融サービスというクオリティ、それらを踏まえた「豊かな実り」という情緒的な表現しています。あえて情緒的な表現を使用しているところに特徴と意図が見えます。


    ビジョン

    コンテンツ図示

    ※マウスオーバーで拡大

    グ日本>アジア>世界という地域の優先順位が表れています。定量的にNo.1ではなく、クオリティNo.1(信頼・サービス提供力・グループ力)を目指す内容であり、クオリティ=定性面に重きを置いていることが読み取れます。


    バリュー

    コンテンツ図示

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    お客様第一という総合的なバリュー、そして変革やスピードといった進化に関する表現、情熱をストレートに謳うあたりに独特のバリューが読み取れます。特に、メガバンクで唯一スピードに言及していることに特徴が出ていると感じます。


    総じて、他メガバンクよりも、柔軟で情緒的であり、進化と情熱を押し出しています。進化の定義は、クオリティとそれゆえの信頼No.1としています。国内外のコーポレートが圧倒的に強い財務状況と掛け合わせて考えると、国内外のコーポ―レート部門を、進化と情熱に基づき発展させ、総合的な金融グループの中でNo.1のクオリティになる、という意思を持っていると推察されます。

    その意味では、mizuhofg同様に全員で同じ方向を同じ方法を共有して進んでいく戦略的グループです。ただし、その方向がクオリティNo.1であり、グローバル金融のmizuhofgとは異なっています。


    企業ストーリーで使用される言葉を分類整理すると、下図のように表現することができると思います。
    コンテンツ図示

    ※マウスオーバーで拡大




    その推察は、企業ストーリーに含まれる表現を分類し、優先順位をつけると顕著に表れます。ビジョンではとにかくNo.1を謳っており、クオリティNo.1への情熱が感じ取れます。進化に関する表現も同等に多く、情熱と進化を非常に重要視する内容であることが分かります。

    これは、日本初のメガバンクとして、前述した三行統合を慎重に進めすぎた結果、これまで変化に全くリソースを割けなかったことに対する反省が影響していると思われます。もともとみずほ銀行はその合併元も含めて穏やかな社風であり、大きなリスクを積極的に取ることを好まない体質ですが、現在はリスクを取ってでも、変革を推し進めていこうという姿勢を明確にしています。

    情熱を大切にしているため、リスクを恐れずに進む姿勢となっており、それが以下のような経営判断に現れていると思います。
    ①グローバル部門の強化
    →みずほ銀行のみ、GCFやGMコースといったコース採用を幅広く設けています。
    ②グローバルマーケッツ事業の収益の振れ幅
    →他メガバンクよりもリスクを取っています。
    ③株式関連損益の収益が大きい
    →自己勘定トレーディングが他メガバンクよりもはるかに大きい

    三菱UFJフィナンシャル・グループはグローバル金融化、三井住友フィナンシャルグループは高度化(ホールセール投資銀行化+リテールでリスクをとる)の方向でしたが、みずほフィナンシャルグループは「グローバルのホールセール・市場部門の投資銀行化」です。三井住友フィナンシャルグループと投資銀行化という意味では似ていますが、さらにグローバル部門に特化、市場部門も含める、という点で、よりグローバルな投資銀行化を強く志向していることが読み取れます。
    これは、情熱が何よりも重要で、進化を志向し、バランスは二の次といった企業ストーリーの姿勢から導き出される方向性と言えます。




    中期経営計画

    みずほフィナンシャルグループは、2019年度からの5か年における中期経営計画を発表しました。

    方針

    コンテンツ図示

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    タイトルは、「5ヵ年経営計画 ~次世代金融への転換」です。構造改革は各メガバンク共通です。三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループとも今あるものを進化させていく「強化」の計画でしたが、みずほフィナンシャルグループにおいては、「次世代金融への転換」という転換の時期として定めていることが特徴です。


    戦略

    次世代金融の定義として、「金融をめぐる新たな価値の創造」としています。そして、次世代金融への転換への戦略として、オープン&コネクトと情熱&専門性を掲げています。その定義は下図の通りです。
    コンテンツ図示

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    したがって、中期経営計画をまとめると、「情熱と専門性をもって自由に柔軟に組み合わせ・掛け合わせ、金融をめぐる新たな価値を提供し、お客様に寄り添って夢や希望を実現するパートナー」です。

    具体的に描くパートナー像の言及もありました。
    コンテンツ図示

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    ライフデザイン、戦略パートナー、精通したパートナーといった専門性を意識した表現が目立ちます。


    施策

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    施策として、構造改革の内容を説明しています。特徴は、デジタライゼーションへの言及が少ないことです。


    全体的には、今あるものの強化とデジタライゼーションが中心であったmizuhofgと比較し、より強く転換をする姿勢が見て取れます。企業ストーリーで見られた、情熱と革新が最も大切な企業ゆえと思われます。
    その姿勢の表れとして、2018年度に構造改革を思い切って断行し、一時的に損益状況が大幅に悪化しましたが、減損を出し切るなどの対応をしたことでしょう。まずは本質的・構造的な転換が先であるため、デジタル対応はあえて後に回していると考えられます。




    求める人物像の推察

    求める人物像

    企業ストーリー、歴史、財務分析、中期経営計画を統合すると、求める人材は、情熱的で革新的な人材です。一部GCFなどの特定専門職採用には、そこに金融業務を行える知性を持つことが追加されるでしょう(グローバルエリート)。転換期にあり、情熱をもって、前に進むことのできる人材を求めています。


    キーワード

    コンテンツ図示

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  • まとめ

    企業理解イメージ図
    これまでの概要、歴史、財務分析(ビジネスモデル)、中期経営計画、企業ストーリーを構造化し、イメージ図に落とし込むと下図のようになります。
    コンテンツ図示

    ※マウスオーバーで拡大


    銀行の中では最も自由で柔軟、といったイメージだと思います。このイメージを分解すると、情熱と進化です。情熱をもって、グローバル投資銀行の方向に転換する、ということに分解できます。

    なぜこのキーワードになっているかというと、
    ①合併による多様な文化・背景が融合した多様性の歴史
    ②グローバル投資銀行部門とコーポレートが強い財務状況
    ③大幅に転換しグローバル投資銀行化しようとする将来計画
    から、構成されたものです。

    そのような歴史・現在(財務・ビジネスモデル)・未来(中期経営計画)となっているのは、企業ストーリーが情熱と進化を謳う内容であるためです。


    業界内での志望理由

    企業分解イメージ図を踏まえ、現在・未来・企業ストーリーの3階層を焦点に、業界内で同社を志望すべき理由を考えます。


    1.グローバルとコーポレートに強い(グローバル投資銀行)


    (現在=財務状況から)市場側も含めグローバルとコーポレートに強い投資銀行のような金融グループ。

    2.次世代金融への転換(さらにグローバル投資銀行化)


    (未来=中期経営計画から)大きな転換を行い、さらにグローバル投資銀行化を進展する方向性の将来計画。

    3.自由、柔軟、情熱的な企業風土


    (企業ストーリー・未来・現在から)情熱的で自由な企業風土。





    宿題:各社のHP、IR資料、中期経営計画を熟読し、理解を深めましょう。



    【出典】:2019年12月同社HP、2019年12月まで発表の同社決算短信、中期経営計画、その他同社公表資料

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